糖尿病がひどくなると痩せるのはなぜ?
糖尿病というと太っている人に発症するというイメージがありますし、実際肥満は糖尿病の原因の一つでもあります。
私も肥満体なので糖尿病は、私のように太っている人ばかりだと思っていた時期がありました。
以前のブログで、ちらっと糖尿病の第一人者のお医者さんの話を聞きに行った事を書きましたが、参加者はほとんどが痩せていました。
まぁ、私の場合は痩せるように指導をされましたが、糖尿病が悪化すると何もしなくても痩せてしまうのです。私が会った人たちが重篤な糖尿病患者だったのか、それとも元々痩せ型の糖尿病患者だったのか、聞けませんでしたが・・・^^;
糖尿病のしくみ
糖尿病というのは、インスリンが正常に分泌されなくなったり、働かなくなることで血糖値のコントロールができなくなってしまい、高血糖の状態が続くという病気です。
インスリンは血糖値を下げるという働きを持っていますが、もう一つブドウ糖を取り込んでエネルギーを作る働きもしています。
食べたものの一部はエネルギー源となるブドウ糖になり、これをインシュリンが取り込むことで血糖値が下がるのです。
ですが、インスリンが減少したりきちんと働いてくれないと、ブドウ糖を取り込まなくなるため、血糖値が下がらずに高い状態が続いてしまい糖尿病になるのですね。
痩せる原因は?
そして、糖尿病が悪化してインスリンの働きが悪くなると、ブドウ糖をエネルギーに変換することができなくなります。
もちろん生きるためには常にエネルギーを使っているので、ブドウ糖から取り込めなくなったエネルギーを、脂肪組織などから取り込むようになります。
つまり、自然と脂肪を燃焼してしまう体になるので、糖尿病がひどくなると痩せてしまうのです。
痩せるというのは一般的には良いことですが、糖尿病の場合だと、状態がどんどん悪くなっているサインなのです。だからとても怖い事なのですね。
ほとんど自覚症状がなく進行するため、糖尿病になってもつい放っておいてしまう方も多いようですが、何もしていないのに痩せてきたら危険信号なのでしっかりと治療を行う事が大切だと思います。